#スタッフ3: リサイクル事業

#スタッフ3: リサイクル事業

高向:現在の部署での仕事内容について教えてください。

髙橋:主に製鋼副資材であるエコマイトの販売先を見つける事です。既に国内の電気炉を持つ企業は、ほとんどと言っていい程コンタクトが取れている状況です。お客様とお話しする際に、廃棄物処理のエキスパートとして提案する事も当然大事な事なのですが、先方の材料や環境など現状を伺い、そこからどんなプラスがもたらされたら使用してみたいか?という要望を聞き出すことを心掛けています。伺った状況や要望を持ち帰り、紀の川24工場 製造課 青木課長に伝え、製造スケジュールを立てて対応して頂く流れです。いつも無理難題も含めて勝手に引き受けてくるので、青木課長を筆頭に製造課にとってはストレスになっていると思います(笑)。

高向:捨てられるはずだった廃棄物を独自の開発技術で再資源化することで環境や社会に貢献し、また製造業にとってもコストダウンに繋がり経済的にも優しい新たな事業に携わること、また仕事のやりがいは何だと思いますか?

髙橋:提案した内容がたとえ駄目だったとしても、アレンジが可能なため別の提案をすることができるところです。製品は、お客様の要望のある成分を追加することも可能なため、製品自身とその製品を作る製造側にとっても常に進化できるところが、やりがいを感じられるところかもしれません。

高向:MD部で現在進行されている新たな取り組みについて教えてください。

髙橋:紀の川24工場はA棟B棟に分かれているのですが、A棟にある成型機を使用して販売単価の高い商材を製造することです。現状として、この事業は薄利多売の形態であると感じていますが、今後、もっと利益が出れば価格を上乗せした製品の販売が可能だと信じています。「加炭」と「脱硫」が今後のKEYとなります。またB棟においては、ニーダールーダーを使って、鉄の補助剤の試作を製造課に依頼し進行してもらっています。また、工場に滞留している粉体塗料の在庫を無くすためにも、RPFの販路拡大ができるように尽力したいと思っています。

高向:リサイクル事業が目指している現時点でのゴールは何ですか?

髙橋:全国の電気炉企業様に「穴織カーボン」という名を広めることです。「脱炭素、脱CO₂、化石燃料使用量削減を実現したいなら穴織カーボンを頼れ」と言われるような企業を目指しております。

高向:穴織カーボンでのリサイクル事業におけるお仕事の魅力について教えてください。

髙橋:業務を通じて、エコマイトの原料の組み合わせ方は無限だと感じており、国内にはまだまだ面白い素材が眠っていると思っています。穴織カーボンの再生技術を使って、世界基準のリサイクルサービスを提供しお客様の要望にお応えし、結果としてSDGsを推し進められていることはとても魅力的なことだと考えています。ただ、リサイクル材についての知識が不足していると常々感じているので、協力会社様の営業活動に同行させていただき更に学び向上に努めていきたいと思っています。

高向:最後の質問になりますが、髙橋さんが今後の挑戦したいことを教えて下さい。

髙橋:昨年2023年までに取得したいくつかの資格をMD部で活かしたいと考えています。また個人的に次の資格取得を目指しているのですが、途中で心が折れない事を祈るばかりです。



【MD部営業課 髙橋 通浩】
2021年に営業部MD課が発足し、翌年にMD部が構成されリサイクル事業が本格的にスタート。MD部は、和歌山を拠点とする製造課と大阪本社をベースに活動する営業課に分かれており、
営業課に所属の髙橋氏は大阪本社勤務。産業廃棄物を原料とした「製鋼副資材」の営業活動や、関連情報の収集に日々勤んでいます。

 

リサイクル事業

〜廃棄物を製品に〜


リサイクル難易度の高い廃棄物を利用し、エコマイト(製鋼副資材)を製造することで、排出事業者や製鉄所に海外でも通用する世界基準のリサイクルサービスを提供し問題を解決します。