Carbon Graphite

グラファイト事業

カーボン・グラファイトの特性を活かして製造・加工した穴織カーボンの特殊炭素製品は半導体・自動車・鉄鋼など幅広い分野において活用されています。

特殊炭素製品とは

特定の製品を示しているものではなく黒鉛質や炭素質の特性を活かしたカーボン・グラファイト材に切削加工などを施したカーボン・グラファイト製品

Materials

主な取り扱い素材

黒鉛

グラファイト

グラファイト=黒鉛
天然の鉱物から採れる天然黒鉛(石墨)と、石油・石炭系の原料からつくられる人造黒鉛があり、穴織カーボンでは人造黒鉛を取り扱っています。
グラファイトは、黒鉛結晶構造をもつ炭素粒子の焼結体です。

<特徴>
- 熱伝導性、耐熱性、熱衝撃性
- 導電性
- 軽くて加工が容易
- 耐薬品性
- 自己潤滑性

<黒鉛材料へのプロセス>
①原料の石油コークスやピッチコークを粉砕機で粒子状にしてメッシュで分級
②コールタールピッチを加えてペースト状に捏合
③成形→焼成→黒鉛化

【グラファイトの種類】

  • CIP成形材

    CIP(Cold Isostatic Press)は冷間静水圧プレスのことで、等方性黒鉛とも呼ばれる。

    <特徴>
    ▶︎成形は原料をゴムの容器型に入れ、6面を等圧でプレスする方法で、力が均一に掛かり、どの面も強度にバラツキの少ない材料
    ▶︎きめ(肌理)が細かく、他の成形方法に比べ機械的特性は優位
    ▶︎押出し成形材に比べ長寿命

    <用途>
    機械構造用
    半導体製造プロセス用
    黒鉛ルツボなど

  • 押出材

    異方性黒鉛のことで、成形は原料を押出型に入れ、片方から圧力をかけノズルから押し出す方法で作る。

    <特徴>
    ▶︎きめ(肌理)がやや粗い
    ▶︎CIP材より低コスト
    ▶︎炉材のプレート・トレーなどの大きいものや、簡易的使用用途には優れた効果が出る場合もある

    <用途>
    精錬用電極材
    高温炉のトレー材など

炭素繊維強化炭素複合材

C/Cコンポジット

炭素繊維と炭素または黒鉛マトリックスの先進複合材料。

<特徴>
- 炭素繊維の高弾性と炭素の耐熱性を併せもつ
- 通常のグラファイト材よりも強度、耐衝撃性に優れている
(F1や航空機のブレーキ材(ディスクロータ・パッド)、ロケットのノズル部などに採用されている)

<製造プロセス>
含浸法:
炭素繊維を基材に樹脂あるいはピッチを含浸させ、焼成して炭素化(必要に応じて黒鉛化)

Products

主な製品

  • 電極

  • ダイス

  • パンチ(R)

  • ヒーター

  • ローラー

  • 坩堝

  • ブラシ

グラファイト材による製品

用途

大分類

 製品

冶金用

発熱体
るつぼ、ボート
治具
鋳型、ダイス
滑り板、冷却架台

断熱材
加炭材

管状発熱体、板状発熱体、高周波加熱電極
金属精錬用、分析用、冶金用、蒸着用
トランジスタ用ステム冶具、アロイ冶具
鋳造用鋳型、焼結用鋳型、ダイカスト用ダイス
アルミ用キャニスター、滑り板、冷却架台
測定用保護管、金属精錬用ガス吹き管
成形断熱材、粒状断熱材
製鋼用加炭材

電気用

集電体
抵抗体など
その他

トロリーホイル、パンタグラフ用摺り板、摺動接点
固定抵抗体、可変抵抗体
接地棒、避雷器用電極

機械用

軸受け
シールリング
減摩材

滑り軸受、割りベアリング、リングプレートベアリング
メカニカルシール、ピストンリング、ロータリージョイント
回転ポンプ用、真空ポンプ用
ブレーキシュー、減摩用摺り板

化学構造用

熱交換器
その他

ブロック式、套管式
カーボンセメント、炭素レンガ

電気化学用

特殊電極

燃料電池陽極、放電加工用電極

原子炉用

減速材、遮蔽材、核燃料用ブロック

Production Base

製造拠点