外国籍女性の活躍(正社員研究職)

外国籍女性の活躍(正社員研究職)

Q: 入社の経緯を教えてください。

家庭の事情で大阪に転居し、転職活動中にハローワークで穴織カーボンの求人を見つけました。カーボン素材というワードが気になり詳しく話を聞いてみると、私が来日して2年半通ったT大学を卒業された方(現職上司)が、研究部門を率いていると聞いて大変驚きました。面接まで辿り着き、穴織カーボンの事業内容や応募した研究開発部の業務内容を聞いた時、研究テーマや、新しいことにチャレンジして取り組んでいる会社だなと感じ、更に穴織カーボンという会社に興味が湧きました。無事内定をいただき、2021716日より入社して現在に至ります。今年で丸3年が経ちますが月日の経つ早さにびっくりしています。

Q: 日本に来日した理由を教えてください。

小さい頃から日本に興味があり、日本の家電製品・テレビ番組・学校など日本の独特な文化や技術の素晴らしさを自然と感じており、それがずっと頭の中にありました。そして、日本は地震が多いのに、自然災害を乗り越えられる姿はすごいなと思っていました。また、日本人のモノづくりや最先端技術が世界トップとして認められていること、そんな環境に身を置き留学して勉強することは、理系出身の私にとって、とても良いチャンスだと考えていました。そして実際に日本に留学したことも一つの縁だと感じています。

Q: 研究開発部のお仕事について教えてください。

研究開発部の仕事ですが、「技術・品質業務」、「研究業務」、「会社の知財」と大きく3つ挙げられます。例えば「技術・品質業務」は、営業部のサポートがメインとなっており、営業の既存顧客または新規顧客から依頼された技術資料の作成や材料の提案、新規材料の品質の確認などを行っています。また、既存顧客に基材を提案したり、材料品質の確認、社内外用の技術資料の作成や材料の物性分析なども行っています。

Q: 外国籍正社員として日本で労働することの良さや苦労などをお聞かせください。

穴織カーボンで働く人達は皆フレンドリーでオープンマインド、そして外国籍の私たちにも国籍関係なく優しく接してくれます。また、会社や各部門が様々な新しいことに取り組んでおり、素人の私にも学ぶ機会が与えられ、成長できるチャンスがあると感じています。苦労する部分をあえて言うなら、やはり言葉の壁ですかね。もちろん言葉は全てではありませんが、言葉がもっとできたら、現在担当している業務も一段と苦労がなくなる気がします。更に、今よりも出来る仕事の幅が広くなると思います。その他、私個人の苦労というより部署の苦労話になりますが、研究開発リソースが少ないという課題に当たってます。例えば、研究開発部が必要な設備が非常に少ないため、外部に装置を借りたり依頼したりと、何か取り組もうとする際に早急に執り行うことが出来ないところが、現時点で苦労している部分だと感じています。

Q: 母としても活躍されていますが、お仕事とご家庭の両立について教えてください。

2歳と4歳になるまだ小さい子供がおり、家庭と仕事との両立が難しく、もう無理だと何度も崩れそうになることもありました。しかし、子供が小さいとはいえ、かなりしっかりしている部分もあり、私を支え応援してくれる時もあります。また、子供の可愛い姿や成長する姿を見たら、もっと頑張ろうという気持ちになり、やりがいの一つにもなっています。家族だけでなく、部署や社内の方々が私の事情を理解して、そして支えてくださっていることにとても感謝しています。自分自身としては、仕事も家庭のことも両方しっかり取り組みたいと思ってはいますが、周りの支えがなかったら、私だけの力ではきっと成し得ない気がします。

Q: 最後に、ガトさん自身が今後どういうことをやってみたいかなど、今後のビジョンをお聞かせください。

現在の研究開発テーマは分野がさまざまで、また、自分の経験不足から難しさを感じる時もありますが、会社の方針や部署の目標に向かって、担当業務を通して成長していきたいと思っています。また研究開発部は、自社の技術・製品を開発する部隊であり、それが研究開発部のミッションであると考えています。